刺激と反応の間には選択の自由がある 「7つの習慣」を読んで

AI活用

皆さんこんばんは、だにおです。

この記事は元々、私がまだリーダーとして悩み多き34歳の頃(2021年)に書いたものです。

当時、部下とのコミュニケーションに失敗し、毎日自己嫌悪に陥っていた私を救ってくれたのが、名著『7つの習慣』でした。

あれから5年。200人の部下を持つ営業所長になった今(2025年)、改めてこの「原点」を振り返りながら、当時の葛藤と学びをシェアします。


朝活連敗中!まずは自分を整えることから(2021年の記録)

(※ここは当時のリアルな空気感を残しています)

朝活に連敗しています!本当に情けない。。。 運動は継続できているので、筋肉痛だけがひどい状態です(笑)。

「朝すっと起きられる方法はないか」と色々探していると、こんな言葉を見つけました。

必要な睡眠時間は、自分が寝る前に必要だと思っている睡眠時間である。

……と、どこかで聞いた気がします(どこだっけかなww)。

ということで、まずはメンタルから! 「夜寝るまでに瞑想を行い、翌日の朝のポジティブイメージを作ってから寝る!」というのを取り入れてみようかと思います。

自分のコンディションすら整えられない人間に、部下を導くことはできませんからね。 それでは前回の続き、コヴィー先生の『7つの習慣』の実践編をやっていきたいと思います!!

フランクルに学ぶ「刺激と反応」の選択権

今回のテーマは、**「刺激と反応の間には選択の自由がある」**という一節です。

コヴィー先生は、ナチスの強制収容所を生き抜いた精神科医ヴィクトール・フランクルの体験を引用し、こう述べています。

人が感じる「刺激」と、その刺激に対する「反応」の間には、選択の自由がある。

多くの人は、「反応」とは反射的で、受動的なものだと思っています。 「嫌なことを言われた(刺激)から、怒った(反応)」 「雨が降った(刺激)から、気分が落ち込んだ(反応)」

しかし人間は、この刺激を受けてから反応するまでの間に、**「一時停止ボタン」**を押すことができるのです。そして、どんな反応をするかを自ら選び取ることができる。

このことは、私自身も本書を読んでハッとさせられ、目から鱗が落ちる思いでした。

人間には、動物とは違う4つの特別な能力が与えられています。これらを使って、私たちは主体的な態度を選ぶことができるのです。

自覚: 自分自身を客観的に見つめる能力

想像: 現実を超えた状況を頭の中に生み出す能力

良心: 善悪を区別し、原則に従っているか判断する能力

意思: 感情や環境に縛られず、自分で決めた通りに行動する能力

【実体験】部下の報告を「遮る」上司だった私

なぜ私がこの章にこれほど心を動かされたのか。 それは、当時の私が**「部下に対して最悪の反応」**を繰り返していたからです。

私には数人の部下がいますが、常々彼らの行動に対して**「反応的な態度」**をとってしまっていると感じていました。

彼らが報告に来ると、結論が出る前に話を遮ってしまう。

トラブルの報告を受けると、事情を聞く前に批判的な態度(怒り)で反応してしまう。

相談に対して協力的ではなく、「なんでそんなことしたの?」と問い詰めてしまう。

これでは、彼ら自身の主体性を引き出すことは難しいし、いい影響を与えられているはずがありません。彼らは萎縮し、ただ私の顔色を伺うだけになってしまいます。

「私自身の態度を変え、彼らの主体性を引き出すことはできないか?」 これが、当時の私の最大の関心事でした。

「関心の輪」ではなく「影響の輪」に集中せよ

私が彼らに対して反応的な態度(イライラ)をとってしまう時、大抵の場合、私は**「関心の輪」**にフォーカスしていました。

「あいつは要領が悪い(相手の弱点)」

「なんでこんな忙しい時にトラブルが起きるんだ(環境の問題)」

これらは全て、私にはどうすることもできないことです。 コヴィー先生の教えは明確です。

関心の輪(Controlできないこと): 他人の性格、過去、天気、環境、結果。ここに集中すると、被害者意識が強くなり、イライラするだけ。

影響の輪(Controlできること): 自分の態度、言葉、準備、未来。ここに集中すると、状況を改善できる。

私は、ないものねだりをしていたのです。「もっと仕事のできる部下を持っていればなあ」と。 でも、問題は私の外側ではなく、**私の内側(態度)**にあったのです。

もし私が、部下のミス(刺激)に対して、怒鳴るのではなく**「一緒に解決策を考えよう(主体的な反応)」**を選択できていたら? それに影響されて、部下も「次は気をつけよう」と主体的な態度をとってくれたかもしれません。

主体性の本質とは

人間だけに与えられた4つの能力を用いて、本質を捉え直すとこうなります。

自分の弱点やイライラを、「良心」を通して見つめる。

それを客観的に「自覚」する。

「想像」力を働かせて、理想の上司像を思い描く。

「意思」をもって、今日は話を遮らないと決める。

これこそが、成長の本質なのだと学びました。


【2025年 追記】5年後の今、この習慣はどう活きているか?

ここからは、2025年の私(だにお)からのメッセージです。

5年前、この記事を書いた私は、まだ数人の部下相手に四苦八苦していました。 しかし、この**「刺激と反応の間には選択の自由がある」**という言葉を、私はその後5年間、現場で呪文のように唱え続けました。

現在、私は200人規模の組織を任される営業所長になりました。 トラブルは5年前の10倍起きます。理不尽なクレームも山ほど来ます。

でも今は、部下が青ざめた顔で報告に来ても、私は一呼吸置いてこう返せるようになりました。

「報告ありがとう。まずは状況を整理しようか。大丈夫、なんとかなるだに」

これが言えるようになったのは、あの時『7つの習慣』を読み、自分の未熟さと向き合ったからです。 リーダーの仕事は、完璧であることではありません。どんな刺激に対しても、機嫌よく、建設的な反応を選択し続けることなのです。

もし今、人間関係や仕事で行き詰まっている方がいたら、ぜひこの本を手に取ってみてください。 あなたの人生の主導権は、他の誰でもない、あなた自身の手の中にあるんです。

▼私が人生を変えるきっかけになった一冊
『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー著)

分厚いのが苦手な方は、まずは「マンガ版」から入るのがオススメだだに!

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